人類を恐怖の渦にたたき込んだ巨大怪獣が、突如死ぬ。
人々は歓喜に沸き、安堵(あんど)していたが、巨大怪獣の死体は腐敗と膨張が進んでいた。
全長380メートルもの死体が膨張した末に爆発すれば、国家規模の被害が生じるということが新たな問題になる。
その処理にあたる特務隊員として、3年前に姿を消したわけありの男・帯刀アラタ(山田涼介)が選ばれる。
爆発までのカウントダウンが刻一刻と迫る中、帯刀は巨大怪獣の死体に挑む。
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』などの三木聡が監督と脚本を務めた特撮ドラマ。
腐敗と膨張が進んで爆発する危険のある巨大怪獣の死体処理に、1人の男が挑む。
『記憶屋 あなたを忘れない』などの山田涼介、『哀愁しんでれら』などの土屋太鳳、『喜劇 愛妻物語』などの濱田岳のほか、オダギリジョー、西田敏行らが出演する。
土屋太鳳主演と言うことで観た（笑）
どデカい怪獣が出現し運良く死んでくれたらその遺体をどうするかと言うお話。
基本的にコメディ仕立てになっていてちょいちょい小ネタで笑わせてくれる。
それにシン・ゴジラでもあったが日本の縦割り行政を揶揄するような表現が随所に見られる。
この作品の世界観として自衛隊ではなく国防軍というちゃんとした軍隊になっているのは感心した。
国の名前や原語こそ変えてあるが明らかに中国が韓国の対応を皮肉ってるのはニヤリとさせられる。
松重豊が変装した変な役で出ているがさすがの存在感ですぐにわかった。
しかしとにかく豪華キャストなのは間違いないようであの二階堂ふみもほんのちょい役で使われていて驚かされる。
怪獣を倒すところまではよく描かれるがよく考えたら残された怪獣の死体をどうするのかという発想はなく着眼点としては非常に面白いと思う。
ただツメが甘いと言うかちゃんと最後まで考えられていていなかったというかその素材を生かしきれているとは言えない。
特に後半のいわゆる大怪獣のあとしまつに関してのリアリティーが吹き飛んでいていくらコメディでも観ていられない。
オチも最初からわかっとったよという感じでこれはムダに引っ張りすぎだ。
土屋太鳳は可愛いが見どころはそんな土屋太鳳だけという何ていうか中身があまりなかった大怪獣のあとしまつだった。
