孤高のデータアナリストと反逆AIロボットのバトルを描くSFアクション。
近未来を舞台に、謎の背景を持つ反逆AIロボットを捕らえる作戦に加わったデータアナリストが、毛嫌いする人工知能と協力体制を組む。
メガホンを取るのは『ランペイジ 巨獣大乱闘』などのブラッド・ペイトン。
歌手で『ザ・マザー:母という名の暗殺者』などで俳優としても活動するジェニファー・ロペスが製作・主演を務めるほか、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などのシム・リウ、スターリング・K・ブラウン、マーク・ストロングらが出演する。
データアナリストのアトラス・シェパード(ジェニファー・ロペス)は、優秀だが人間嫌いで、人工知能にも強い不信感を抱いていた。
反逆AIロボットを捕らえるミッションに参加した彼女は、その最中にアクシデントに見舞われ、人工知能のスミスと手を組まざるを得なくなる。
最初は全くかみ合わないアトラスとスミスだったが、互いのことを次第に理解し始める。
ジェニファー・ロペス主演のSF映画。
未来で人間対AIとの戦いにという古典的な世界観設定でこれ自体に目新しさはない。
それにジェニファー・ロペスの映画で面白かった試しがないのでハナからあまり期待せずに見始めた。
宇宙を舞台にモビルスーツみたいかのが出てきてハリウッド版、ガンダムみたいになるのはさすがに笑えた。
実際はモビルスーツと言うよりボトムズのスコープドッグに近い。
デザインも何処となくスコープドッグに似ていて良く言えば親近感があるが悪く言えばパクリに見えてしまう。
この作品はこれらモビルスーツとAIロボットの戦いこそが見どころで、ストーリーなんてあって無きが如しと言った内容のようだ。
ただこのモビルスーツとジェニファー・ロペスとの会話がなかなか面白く、特に自動医療装置は将来的にホントに実用化されそうで興味深かった。
そのモビルスーツと100%のシンクロさせるとか何だかヱヴァンゲリヲンみたいな表現まで出てきてもしかして日本のアニメに影響されているのだろうか。
それにこのモビルスーツとの会話は大昔のアメリカのテレビドラマ、ナイトライダーを連想させる。
そんなこんなであれこれ詰め込んでいるのはわかるが、それで面白いかと言えばまあまあとなるのはどうしてだろう。
全体に日本の古いアニメーションで履いて捨てるほど描かれていたような内容に既視感を覚えてしまってイマイチ作品に入り込めないのだろう。
CGと言うかVFXは凄まじくキレイで見応えはじゅうぶんなのだが、とにかく最初から最後まで既視感だらけなのは残念だ。
やはり自分にはジェニファー・ロペスの映画はどうにも合わないようでコレを再度実感してしまったアトラスだった。