らをた広島

食べ歩きブログ

薩摩茶屋(村尾酒造)

さつまちゃ - 1
村尾酒造
芋(黄金千貫・シロユタカ)・米麹(黒)
甕仕込み・常圧蒸留・甕寝かせ(寝かせは2ヶ月以上)25%
「魔王」「村尾」「森伊蔵」と3Mの一角の村尾酒造のレギュラー酒。
さつまちゃ - 2
ほんじゃなにがあの「村尾」と違うのかって言うと原料の芋を醸すのに使う「米麹」が「村尾」は国産米の米麹を使用しているのに対し「薩摩茶屋」はタイ米や煎餅の原料になる「破砕米」といった安価な米を使用する。
よって定価は少し安価になるが一旦オークション市場に出るとその取引値の差が一万円も付いてしまうというわけのわからん現象になっている。
ちなみに村尾の定価は一升瓶で2453円でこの薩摩茶屋の一升瓶は1893円だそうだ。
さつまちゃや - 1
だけどそんな値段で入手できるはずもなく近所の酒のやまやで900mlのハーフボトルを2880円という残念ながらの高値で購入した。
その直後これと同じ物を近所のスーパーで1700円で売ってるのを見つけてショックで痴呆になりそうになった(笑)
おそらく900mlの定価は1000円くらいなんじゃなかろうか?
さつまちゃ - 5
それと気になったのがこの製造年月日。
平成24年10月24日製造だから3年前のシロモノってことになる。
ビールなんかと違って焼酎のような蒸留酒は時間が経てば熟成されるそうだからまあその値段が硬い分は熟成費用だと思うことにした(笑)
さつまちゃ - 3
麹に使う米が違いだけであとはあの「村尾」と全く同様にほとんど手作業で龜で仕込まれて蒸留される。
これは否が応にも期待に胸が膨らむ。
さつまちゃ - 6
実際、麹造りにタイ米を使っていても美味い焼酎はごまんと存在するからコレが決定的な味の差になるとは考えにくい。
ならばボッタクリみたいな高値が付いていて事実上入手困難な村尾よりもこの薩摩茶屋が飲みたくなるのは人情という奴だろう。
さつまちゃ - 4
開栓すると「芋」の香りと言うより「酒」の香りがして氷の入ったグラスに注いでストレートに近い状態で飲むといの一番で押し寄せてくるのはその「辛さ」だ。
その直後に鼻腔に焦げたような独特の「スモーキーフレーバー」の様なものが立ち込めて最初の辛さと入れ替わる。
そしてアルコールはあくまでもフンワリと包むように通り過ぎて最後の最後に芋が仄かに現れてはスッと消えて最後に甘さを感じてまたしてもコレを最初から味わいたくなってしまう。
以前に飲んだ村尾がコレと同じかどうかまでは覚えていないがどちらにしろこの薩摩茶屋には薩摩茶屋にしかない独特な世界があるようでハマると抜け出せなくなりそうだ。
さつまちゃ - 7
コレにしかない類のクセがあってコイツにハマるとヤバそうだが焼酎初心者にはかなりハードル高く感じられるかもしれない。
そういう意味では薩摩茶屋は辛さと芳ばしさ満載のオトナの辛口芋焼酎という事なのだろう。
どっちにしろ一般的に法外な値付けではないけど殆どの場合プレミア価格が上乗せされているのが現実のようだが、もしもコレを定価で売ってるの見つけたら即買いだな。