華ぶさ(中区基町)鯛そうめん
山陽本線に新しく出来た新白島駅のことをすっかり忘れていて以前と同様にわざわざ横川からタクシーできてしまった。
御食事処 華ぶさ。
大昔あのアラ鍋を食べるために連れて来てもらって以来、ここ一番のケジメの時には奮発してここにやってくるのだった。
それだけ特別なお店ともいえるワケで正直個人的にはこの手の和食系のお店では広島広しといえどもここ以上のお店はそうそうないと断言できる。
基町ショッピングセンターという完全に町外れな場所にありながら本格的な海鮮料理をだす名店でもありかなり有名な店でもある。
さてそんな華ぶさにやってきたのは勿論それ相応の理由があって、とある女性の送別会で今夜は6人が集まった。
この店で集合にしたので揃うまではビールと取り敢えずのオツマミをだしてもらった。
クジラのおばけ(おばいけ)のこれほど濃厚なの久しぶりに食べたよ。
それでもかなり旨いのはサスガで刺盛りのための本わさびが出てきたがその大きさと言ったらこれまでみたこともないくらいの大物だ。
さて全員揃ったのでここで刺し身の登場。
トロにハモにイサキにカレイにイシダイに貝もあって覚えきれない。
後からタコが追加されたがお酒も日本酒と焼酎にチェンジ。
このお店は料理もだが酒のラインナップもそれなりにハイレベルで「而今」「十四代」「獺祭」「貴」「田酒」「八海山」「佐藤黒」「兼八」などのそこらの店ではおいそれとは飲めないようなのがフツーにラインナップされている(値段はそれなりだけどね)。
アナゴの白焼き。
これも臭みなんてカケラもなく旨みだけが凝縮されていてめちゃめちゃに柔らかくてどうなっとるの?
この辺からは注文が面倒になって生魚の苦手なよっしーが注文してくれている。
生魚が苦手だけど魚自体はよく食べるよっしーの注文はなかなか的を突いていたようでどれもこれも旬を意識した瀬戸内の海の幸が堪能できる。
後半になってきたのは大きなアワビのソテー。
見るからに値段が張りそうだけど溶けるように柔らかくてサスガだね!大将!!
そしてそのソテーのソースを使ったチャーハンというオマケが付くのだがこういうのはもはや反則で目眩するほど旨いがね。
どの料理をとっても寸分の隙もなく料理人のコダワリが溢れているようで文句のつけようがない。
そろそろ〆になるのだがこの店のは大概いつもこのメニューに決まっている。
鯛そうめん(6人分)
けっこう酔ってしまったのが勿体無いのだがコイツは絶品でこれ以上の鯛そうめんは未だに未経験だ。
場所が場所だからかもしれないがこういったいわゆる高級店なのに大将は非常に気さくで料理についてアレコレ教えてくれる。
奥様と息子さんの家族経営だからかもしれないがアットホームな雰囲気も魅力のひとつだろう。
これだけ食べてお酒もたらふく呑んで送別会の費用は全部で7諭吉。
まあひとりだいたい1諭吉と考えておれば間違いないのだがその内容と同等のものが繁華街だったらもっとお高くなるのは確実で決して安くはないが超高級割烹がこの値段ならむしろリーズナブルなんじゃなかろうか。
まあそれほど頻繁に来れるお店ではないがココ一番「決める」時にはこれからもやっぱりココに来てしまうのだろう。
脱帽!サスガです!