日本料理 善おか(中区河原町)梅出し冷やし米麺
日本料理 善おか。
何の予備知識もなくやってきたのだがここは昔らーめん一優があったテナントだ。
基本的に日本料理屋さんが本格的なラーメンもランチに出していると聞いてやってきた。
メニューは全て限定5食の4種類、ということは20食で店じまいということなのだろう。
鴨出しつけそばにも心を惹かれながらも入店しカウンターに座った。
日本料理屋というから頑固で寡黙な板前がいるのかと思えば非常にフレンドリーな店主に出迎えられ梅出し冷やし米麺800円をお願いした。
米麺というくらいだからいわゆるライスヌードルなのだがグニュッとした独特のコシがあって面白い食感だ。
冷たい和風だしに梅で酸味が加えられたスープに大根おろしや不思議な野菜がいろいろ乗っかっている不思議な食べ物だ。
中でもアクセントになっているのはみょうがでこれがないと印象がガラリと変わるんじゃなかろうか。
豚肉と揚げたシラスが脂分を追加しているがこれがあるおかげで完全な和風から少しラーメンに足を突っ込んでいるように思わせるのに成功している。
大将はよく話をされる方のようでこのスープが一番だしを使った和風の技法で作られていることや、中華麺を使いたくなかったことなどの裏話みたいなのを聞かせてもらった。
最近のラーメン屋のように冷製の雑炊もあるようなのでお願いしたら別の丼に冷たいご飯とシラスとカイワレ(200円)が出てきた。
スープにご飯をいれるのではなく残ったスープをこれにぶっかけてちょうどお茶漬けのようにして食べるのだそうな。
最初は少しだけスープをかけて食べていたのだがこれがイケル事がわかると結局は全部のスープをぶっ込んでしまった。
なるほどこれは完全冷製の米麺と雑炊ということになるが梅の酸味で全てが爽やかに食べてしまえるのが凄い。
単なる冷たいラーメンに留まらず和食の技法が随所に織り込まれかなりの完成度になっているのが面白い。
この大将、あくまでも日本料理がメインと言いながらラーメンにも相当な興味があるようでこうなるとその腕前にも興味が湧いてきてしまった。
もう少し研究してみようと思う(笑)