水曜どうでしょう DVD全集第15弾アメリカ合衆国横断

待望の水曜どうでしょうの第１５弾はアメリカ合衆国横断である。
７日かけて北米大陸をレンタカーで走破するこの企画。

いつものように大泉洋はミスターに騙されてビジネスクラスで西海岸のサンフランシスコに遊び半分の取材に行くつもりが実は７日で６０００キロを自走する過酷な旅の始まりだった。

DVDには時間の都合で泣く泣くカットされたテレビ未公開シーンがかなり追加されている。
しかし毎回よくもこんなドタバタ旅の構想を練ってくるもんだと感心する。

今回に限ったことじゃないが見てるこちらからヒヤヒヤするくらい予定より時間がどんどん押してワシントンに着くのが疑わしくなるのだが最終的にはハラハラさせながらも間に合わせている。

いつも思うのだがこの今や伝説的な旅バラエティーを仕切って事実上指揮している藤村忠寿氏の才覚には驚くばかりだ。
名古屋出身で北大卒のテレビマンでラグビー部出身の体育会系のごっついルックスからは想像つかない、一見ズボラで適当に思える旅の時間配分は実は非常に綿密に練られており見事と言う他ない。

確かにリアクションの帝王大泉洋とミスターこと鈴井貴之の珍妙な閃きが織りなすアドリブがこの番組の売りではあるのだが彼ら天才プレーヤーに最適化された舞台を与え本当に機嫌よく舞わせている藤村Dこそこの番組の原動力である。

今回のアメリカ横断の旅シリーズは色んな事を教えてくれる。
北米大陸には４つも時差があること、日本人からしてみるとあまり思うような味の食事は無理なこと、アメリカは物価が思ったより安いこと、グランドキャニオンなどのようなメジャーなとこは勿論のことややマイナーな観光地の紹介など。
とにかくアメリカに行って自走して大陸横断してみたくなる。