DVDでみた。
どうやら原作はマンガみたいだ。
タイトルからして山岳モノで舞台は北海道の雪山。
小栗旬・長澤まさみ主演。
自分は登山の趣味はないがスキーをやっていたからするとはなしに雪山に登っていたことになる。
長野県の八方尾根スキー場のリフトで行ける最頂部は標高1800メートルを超えており一般人でもそんな世界を体感できるが実はそんなスキー場の最頂部からさらに上部を目指して歩いてる物好きがいた。
にわかにはそんな極寒の世界にわざわざ行くなんて信じらんないが雪山にはそれなりに魅力があるのだろう。
八方尾根スキー場くらいのデッカい山岳スキー場になるとホントはやっちゃいけないが上部のロープを超えて雪山を滑っていくとこれ、滑落したら生命のキケンあるんだろなと感じたこともある。
それだけ雪山はおっかない。
そんな雪山をこよなく愛する青年が主人公だ。
そんな彼は警察官でも消防士でも自衛隊員でもなく山岳ボランティア。
それで山岳事故にあった人々を救助してる。
基本的に高所恐怖症の自分には絶壁に釘さしてよじ登るなんてユメユメやりたくはないが山での遭難の怖さや残酷すぎる現実を教えてくれマジで驚いたし勉強になった。
警察の山岳救助隊に協力しながら困難な雪山遭難者を次々に救助する。
そんな主人公のスーパーマン振りを単純にガンガン描くだけではなくその背景とか過去とか実にやかりやすく描かれているがちょっとBGMとのバランスが悪いのか音声が聞き取りづらい箇所がいくつかありこれがちょっと気になった。
ブリザードのリアリティを追求したいのかも知れないが役者が何言ってるのかわからなければ元も子もない気もする。
しかしもともとマンガ原作にイケメン若手俳優主演でどこぞのテレビ局主導で運が良きゃドラマ化みたいなお手軽映画なんだろうとタカをくくって見始めたんだがハッキリ言ってなかなか良かった。
小栗旬の演技もこのマンガ愛読者にはいろいろ文句もあるだろうが自分にはこの映画の山の怖さと楽しさを伝えたいというコンセプトによく符合して敢闘おり好ましかったように思う。
それに引き換えまあオマケの可愛いコちゃん役だから作品自体を破綻させはしなかったが長澤まさみのそれはお世辞にも上手いとは言えずこれはミスキャストと言われても仕方なかろう。
そうは言っても途中から真剣に見入ってしまい都合良すぎる結末がちょっと読めてしまっても久しぶりに最後マジで泣けたしトータルで気合いの入った良質な日本映画を観たような気がした。
エンディングソングもトンチンカンな商業主義のミスマッチな歌が目に余る昨今にあってこのコブクロの骨太な楽曲にもセンスを感じた。
