陸上部のエースだったが怪我で走ることをやめてしまった橘あきら(17歳)と、夢を諦めた過去を持つあきらのバイト先、ファミレス「ガーデン」の店長・近藤正己(45歳)。
海辺の街を舞台に、青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなすものがたり。
胸が熱くなる瞬間を、本当は誰だって待ってる--。
実写版映画を観て良かっのでAmazonPrimeでアニメ版12話も観た。
こちらの方が原作に近いのだろうが映画の橘あきらがなぜ小松菜奈だったのかがわかったような気がした。
イメージとして幼く可愛いアイドルみたいってのではなくスラッとした長身で大人びた色っぽい女子高校生となれば実写化は彼女で大正解だろう。
1話30分で12話あるので映画に比べれば尺に余裕がある分、当たり前だが登場人物への細かい描写が可能になっていストーリーの全体像が掴みやすくなる。
だが実写版もかなりの制約の中では相当上手くまとめてあったように思う。
主にはもう一人の主人公・近藤の文学に対する情熱みたいなものでこれで映画では描ききれなかった本や作家に対する執着がよくわかった。
タイトルの「恋は雨上がりのように」の意味をずっと考えながらこの作品を映画そしてアニメ版と連続して観てきたが、しょっちゅう降ってる雨のシーンとともに濃密な人間関係を描いてる分、アニメの方が映画よりタイトルに込められな意味がわかったような気がした。