以前は廣島 牛骨らーめん 健美堂だったお店が屋号を変更して新たに八本松製麺所として再出発というわけだ。



駐車場は地元の公民館と共用しているのでかなりゆったりしていて入れやすく出しやすい。



今日はプレオープンの試食会なのでメインメニューを食べてみたくてあれこれ注文することにした。
貝ラーメン580円。
低価格実現のためにトッピングは極限で削られていて要は素ラーメンに近い。
それだけに麺とスープに相当なこだわりが投入されているようでとにかく貝のダシがはっきりわかるくらいに濃い仕上がりだ。


ここまで魚介を全面に押し出すと貝のエグミみたいなものが出る事がよくあるがそれを見事に抑え込んでいるのは凄い。
そして秋刀魚油そば780円は以前いただいた至極・秋刀魚と同じ内容でこれも魚魚魚に圧倒されたデキだったので今回のお店のコンセプトはガッツリ魚介なのだろう。
さて次は本命メニューになると思われる石焼濃厚海老みそつけ麺890円(冷たい麺のみ並300g、中450g、大600g同料金!!)
これはサンプルで200グラムでお願いした。


スープは熱々の入れ物でグツグツ煮えたぎった状態で提供される。


麺はちょっと不思議な食感でそのまま食べるとコシがあるがこの激アツスープに浸した瞬間にコシがなくなりクタッとしてしまう。
それとこの甲殻類を強く感じさせるピリ辛スープはこれまでに体験したことがない味わいなのだが最初は熱すぎてはっきりわからない。


麺が冷たいので徐々に温度が下がってくるとよくわかるようになって一種の味変のようだ。
そこで添えられているえび味噌を少しだけスープに溶いてみたら今度が味噌の風味が加わって味に深みが増していく。
なるほどこれは最初より途中で自分で完成させるようなスタイルのつけ麺なのかと思いながら徐々にエビ味噌を追加するとさらに味噌濃度がましていくのは良いが同時に塩分も追加されてちょっと塩辛く感じてしまった。



低温調理のチャーシューは柔らかく滋味深い味わいでこのスープで少し熱を通して食べると格別だ。



麺がなくなると日替わりスープで割ったスープ割ならぬ「上がり」というお楽しみが待っているのだが個人的にはこのスープ割くらいの塩加減がつけ麺のつけダレでも良いと思えるような感じだった。
プレオープンならではの試行錯誤がまだ垣間見えるのだがそれでも現時点でもけっこう「商品」として仕上がっているのはさすがだ。