『アオアシ』とは2015年より『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載する小林有吾によるサッカー漫画で、取材・原案協力をスポーツジャーナリストの上野直彦が行っている。
2022年4月よりNHKにてアニメ放送を開始されている。
また、2017年マンガ大賞第4位。
2020年、第65回小学館漫画賞一般部門を受賞。累計部数は、1,200万部を突破している。
愛媛の弱小校でサッカーをしていた主人公の青井葦人。
それまでチームのエースとして活躍をしていたが、たまたま愛媛へ帰省していた元プロサッカー選手で名門チームのユース監督を務める福田に才能を見出されてセレクションを受けないかと誘われる。
はれて、名門エスペリオンユースへの加入が決定する。
ジュニアユースからの内部昇格生との人間関係での衝突、福田の義妹である一条花との関係などを通して、プロになる目標を目指していく物語。
Jリーグユースという全員がプロを目指す環境でのチームメイトの退部、内部昇格見送り、高校サッカーとの関係、人間模様を詳細に描いている。
また、葦人がコンバートされた後に守備の戦術を一から学んでいくように戦術理解等も多く記載されている。
知人にオモシロイと推薦されて調べてみたらアマゾンプライムにあったので観てみた。
サッカーをテーマにした泣き笑いの物語でダイヤのAやハイキューなどと同様なスラムダンクを源流とする主人公の成長をジックリ描く系統のスポーツもの。
だが個性的なのはJユースを本格的に取り扱った作品と言う事でこれは確かに前例がなく全く知らない世界だ。
あのNHKが放送してるくらいだから内容は安心して観ていられる(笑)
タイトルのアオアシは単純に主人公が青井葦人だからなのかわからないがそれにしてもインパクトあって覚えやすいタイトルだ。
そもそもジュニアユースって何だろう?から始まったのだがサッカーに縁がないとどう言う仕組みになっているのから理解する事が必要だ。
一般的にジュニアとは小学生、ジュニアユースは中学生、ユースが高校生の年齢だと考えれば良いようだ。
このアニメどはジュニアユースかは描かれるが一般的に高校進学時にユースチームに入るか部活でやるかの選択があるようでそれぞれに長所短所があるようだ。
ユースチームに入ったと言っても中卒になる訳ではなく別途に高校には通いながらユースチームで練習する。
殆どのサッカー強豪国ではこのユースチームからプロになるのが一般的のようで日本は例外的に部活からプロになるのが多い。
そんなユースチームの事など今まで知りもしなかったしこんな世界があるのかと勉強になる。
どの競技でもそうだがフィジカルな強さも大切だがそれだけではチームプレーにならず、個人戦術についての下りはサッカーで頭を使うのがいかに大事か非常に説得力があって見入ってしまった。
それ以上にビックリしたのは一般的にこの手のマンガの主人公は派手に点を取るストライカーを描くのが王道なのに、途中からディフェンスにコンバートされてしまう所でコレにはさすがに面食らった。
自分も学生時代にアイスホッケーやってて同時に入っていた実業団チームでディフェンスやった事があるがゴールキーパーから「壊れたワイパー」と怒られてばかりだった(笑)
視野を広く取れるかどうかというのはひとつの才能みたいなもんで点を取るという
センスとかとはちょっと違うのだろう。
今回は24話で終わってしまったがおそらくこれが最初のシーズンでこれからまだ続きがあると思うがこれからの展開にもう期待してしまっているアオアシだった。