山田貴敏によるコミックを原作に、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどの吉岡秀隆が離島で働く医師を演じたドラマシリーズの劇場版。
19年前に東京から島にやってきて今では島民に慕われる存在となった島唯一の医師に、ある変化が訪れる。
共演は主人公を支える看護師で本作では妻となった女性を演じる柴咲コウのほか、時任三郎、大塚寧々、富岡涼など。
監督をドラマシリーズの演出を担当してきた中江功が務める。
19年前、日本の西端にある志木那島にやってきたコトーこと五島健助(吉岡秀隆)は、島で唯一の医師として島の人たちにとってかけがえのない存在となっていた。
数年前に看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、二人の間にはもうすぐ子供が生まれようとしていた。
しかし、静かに暮らすコトーの身にある変化が起きようとしていた。
あのドラマDr.コトー診療所の劇場版。
こんなに何年も経ってから劇場版が公開される意味がよくわからないがドラマは全部観たし面白かったので期待して観た。
主演のコトー先生や他のキャストもそれなりに年を取っていて年月を感じさせる。
劇中でドクターコトーと看護師は結婚したのはわかるがあの年齢で看護師が妊婦になっているのはさすがに違和感がある。
この劇場版の内容はあくまでもドラマの延長なので目新しさはまるでないどころか以前のドラマより劣化してしまった感じがしてお涙頂戴的展開にはウンザリしてしまった
コレってあの頃のフジテレビと今のスッカリ凋落してしまったフジテレビの現状がそのまま映し出されてしまっているようだ。
この物語で描かれる島はもっともっと田舎だったような気もするのだが作品の都合上なのか随分と開かれてる印象だが、日本の僻地の実際はもっと悲惨なんじゃなかろうか。
その上での離島医療の限界みたいな社会問題の提起みたいなのがこのドラマのテーマだったように感じるが、そんな崇高な理念などは微塵も感じられないのは残念だ。
まあもしかしてこの作品の様子を見て再ドラマ化を企んでいるのか知らないが、映画の尺に入れるには詰め込み過ぎて肝心のフォーカスが明らかにボヤけまくってしまっている。
もうちょっとストーリーに無関係な余分なエピソードを省けば2時間以内に収める事は可能だったように思える。
ラストもなんだかんだでやはり続編ドラマ的だと苦笑いしてしまったDr.コトー診療所だった。