割烹ダイニング 三という和食のお店の週末だけのランチ営業にやってきた。
そもそもは公式サイトにて告知があってジビエラーメンを提供しているらしいのでここで予約しておいた。
マップアプリを使ってビルの前まで来たのは良いがどうみても飲み屋の入った雑居ビルでどこにあるのかさっぱりわからない。
お店の案内をあれこれみたらどうやら3階にあるらしいのでエレベーターに乗ったらようやく発見。
お店の前で待っていたら中からスタッフの方が出てきて招き入れてくれた。
店内は和食のお店らしく落ち着いた雰囲気でカウンターに通されたので猪骨ラーメンをお願いした。
メニューの説明を読んでみたがなかなかこだわりがあるのがよくわかるがジビエラーメンっていうのはどんなのが出てくるのかちょっと怖くはある(笑)
チョット待ってからキタヨ!!猪骨ラーメン 猪三の猪骨ラーメン1200円。
ジビエとはなんぞや?と思って調べたら狩猟肉の事で要は畜産のものではない肉ということらしい。
この場合はイノシシを使ったラーメンと考えれば良さそうでスープもチャーシューもイノシシ由来だそうでこれは非常に興味深い。
まずはスープだが一般的な豚骨醤油の手法だと思われるが予想していたよりライトな感覚でイノシシの癖とかはまるで感じない。
麺は一般的なストレートタイプで無難な感じなのでここまではこれがジビエラーメンだと言われないとわからないだろう。
メンマは大きく太いのに柔らかくてウマい。
注目のイノシシチャーシューだが2種類あって普通のチャーシューと比較するとやはり両方とも固い印象ではあるが味はちょっと変わっていて面白いが好みが分かれそうだ。
個人的に驚いたのはキクラゲで、いつもは九州ラーメンのオマケ程度に考えていたのだがこんなに食感が楽しくて豊かな味がするなんて知らなかった。
他の食材もかなり気を使っておられるようでなかなかに楽しめてしまうのがさすがは和食店のラーメンだ。
煮玉子はデフォルトで中まで温めてあって味付けもシットリとしていて好みだ。
ただこのイノシシチャーシューはスープの熱が入れば入るほど固くなってしまうようでここらへんは扱いが難しいのだろう。
かなり丁寧な仕事ぶりが印象的な一杯でなんだかんだで全く飽きないでスープまでなんなく完食してしまった。
相当に志が高く材料も厳選されているラーメンなのはよくわかるのだが、ラーメン特有の悪魔的な背徳感というか、もう一度絶対食べたいと思わせてくれる魔力みたいなのが少し足りないような気がしないでもない。
変な話、これだけの実力あるのならジビエだけに囚われる事なく一般的な(鶏や豚)材料でラーメンを作って欲しいと思ってしまった猪骨ラーメン 猪三の猪骨ラーメンだった。