度数:25度 芋:鹿屋市産黄金千貫 麹:黒麹
麹米:岩手県産ひとめぼれ 酵母:-- 水:霧島山系伏流水
蒸留:常圧・木樽 杜氏:萬膳利弘
かめ壺に仕込みで木桶蒸留機を使って蒸留するという殆ど手作りの芋焼酎。
原料にもこだわりがあり芋は霧島の黄金千貫、米は岩手のひとめぼれ、水はもちろん霧島烈火水(きりしまれっかすい)。
萬膳は濾過をしない昔ながらの工程で生産されもはや魔王、村尾、森伊蔵と並んで4Mと呼ばれる程である。
ロックで飲んでみると黒麹とは思えない程の洗練された香りと味わいだが黒麹の力強さはしっかり健在でコリャ確かに4Mと言われても納得せざるを得ない。
一言で言うなら「黒麹の森伊蔵」が一番ピッタリ来る程で基本的に合理化をせず昔ながらの製法に拘ればこの手の極上の滑らかさになるのかと感心する。
たまたま何時もの酒屋さんで運良く定価の1836円(720ml)で入手できたがネット上を調べると一升瓶で5千円くらいの高値で取引されているようだ。
この萬膳の瓶が茶色でシャレているのだが蓋が面白い。 一升瓶ではよくあるタイプながら720ml瓶でこのタイプは極めて珍しいのじゃないかな?
この「山小舎の蔵」というのは「日本で一番小さいが、一番信頼できる蔵」を身上に生真面目に焼酎を造っているってことだそうで「萬膳」は、清酒の大吟醸造りに使用される麹蓋で麹を造り一次二次ともにかめつぼで仕込み木樽の蒸留釜でゆっくりと生み出される。
この非常に上品ながら一本ビシッと芯が通ったような旨さの要因はそんなコダワリによって形成されているのかもしれない。
これはまた見かけたら迷わず買うことに決めたのだった。