悪魔の抱擁(さつま無双)
原材料 : サツマイモ(黄金千貫)、米、米麹(白)
内容 : 720ml
種類 : 芋焼酎
アルコール度 : 25%
蒸留方法 : 常圧蒸留
蔵元 : さつま無双(鹿児島県)
「この焼酎を飲み始めて、いったいどれだけ時が過ぎたのだろうか。
それにしてもうまい酒だ。
その甘美な誘惑は、古き巴里によせるオマージュ。
その女性的イメージは、私を誘うセイレーン。
まるで、なにか怪しき存在に抱かれるような官能的幻想に包まれつつ、私
は魂まで……。」
インパクトという意味ではこれ以上はないほどのネーミングとパッケージ。
しかも年1度、それも1000本限定というおまけ付き。
値段は720mlで1620円と少々お高めなのは仕方がないか。
この悪魔の抱擁最大の特徴は出来上がった焼酎を樽に貯蔵して寝かせることでウィスキーと同様の香りを追加していることなのだそうだ。
実際開封すると芋焼酎とは思えないバニラのような香りがする。
グラスに注ぐと通常の焼酎と違って僅かな琥珀色をしており、ロックで呑んでみてもとにかくまろやかな口当たりは洋酒のようだ。
芋焼酎らしさってことから見ればそれはかなり控えめになっており焼酎初心者向けとも言えなくもない。
ネット上などでは4000円程度で取引されているようだがこういうのをありがたがるヒトってには一定数いるのだろう。
製造元のさつま無双と言えばもぐらが有名だがギルド系の焼酎はどことなく似通っていて「飲みやすさ」ってことが重視されているようで、人を喰ったようなネーミングからすれば内容は非常に敷居が低いといえる。
あくまでも主観であるがこの手の焼酎にするならアルコール度がもっと高くないと飲みごたえがやや物足りないと思ってしまった悪魔の抱擁だった。