らをた広島

食べ歩きブログ

名門の絆 魔王(白玉醸造)

まお - 2
「約20年前、焼酎業界の今後(若者のお酒離れ等)を危惧して減圧蒸留の魔王を現在の社長が造り出した。ロックで飲むと芋の臭いがしない。しかし入手は困難で、発売当時は焼酎の名前に魔王とついていた。」
まお - 3
「ウィスキー・ブランデー等の長期間、樽に貯蔵する洋酒は呼吸作用等の熟成の為、少しずつ原酒の量が減少していき、そのお酒を昔より「天使の分けまえ」と呼び、記帳で縁起の良い酒とされてきました。本格焼酎『魔王』は天使を誘惑し、魔界へ最高の酒を調達する悪魔たちによって、もたらされた特別のお酒という意味で命名致しました。熟成酒ならではのではの飲みあきのしない穏やかな風味が、グラス越しに時の雄大さを知る。華やかに香り立ち、豊かな余韻を残す酒。
まさに名門の粋。今宵も受け継がれるロマンの一滴。」
裏ラベル。
まお - 1
言わずと知れた3Mの一角たる名門の絆魔王。
ちょっと事情があって値段は書けないのだが4号瓶を知人から譲ってもらった。
まお - 4
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黄麹
[蒸留方法] 減圧蒸留
[アルコール度数] 25度
まお - 6
魔王の特徴は黄麹+減圧蒸留に尽きる。
黄麹は通常清酒造りに用いられ、当初は焼酎造りにも黄麹を使用していたが冬でも温暖な九州地方ではもろみ発酵中に腐敗する可能性が高く品質管理が困難だったので黒麹の登場により焼酎造りにはだんだんと使われなくなってしまった。
だが最近の生産技術の向上により黄麹で造るフルーティーな香りとさっぱりした味わいの焼酎も出回るようになり代表的なのがこの魔王や富乃宝山ということになる。
まおう〜 - 1
黄麹仕立てということは清酒と同様に開栓後は冷蔵庫に入れてておかないと変質が進むと思ったので冷やしてそのまま呑んでみた。
アルコールの刺激は皆無で上品な香りた立ち上って正直これが芋焼酎とは信じ難い飲み口だ。
ロックにするとやや水っぽい印象になってしまい洗練の極みだとは感じつつもここまですっきりしてしまうと芋臭さが懐かしくなってしまう。
まおう - 1
面白くなって黄麹芋焼酎を集めてみたがこれはこれでいろいろ個性がたっぷりとあって非常に面白いことに気がついた。
それに同じ黄麹清酒と比較した時に特に高価な大吟醸酒と比較した場合に魔王が勝っているかと言うと正直定価なりとしか言いようがない。
だからはっきり言えるのは個人的にはこの魔王は優等生過ぎて面白みに欠けるといったネガティブな芋焼酎だなということだ。
だったら定価以上の高いお金をコイツに払うのはあり得ないという結論に達してしまうのだった。