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ボストン/ライフ、ラヴ&ホープ

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☆2002年発表の「CORPORATE AMERICA」以来、実に11年振りに完成を見たモンスター・バンド、「BOSTON」による待望の6thアルバム。
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ロック・バンド、ボストンの11年ぶり(2013年時)となる通算6枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム。ギタリスト兼リーダー、トム・ショルツによる完全プロデュース作。2007年に死去したオリジナル・シンガーのブラッド・デルプが残した歌唱をフィーチュアした初出楽曲を収録、追悼的な意味合いを持った一枚。
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曲目リスト
ヘヴン・オン・アース
ディドゥント・ミーン・トゥ・フォール・イン・ラヴ (2013リマスター・ヴァージョン)
ラスト・デイ・オヴ・スクール
セイル・アウェイ
ライフ、ラヴ&ホープ
イフ・ユー・ワー・イン・ラヴ
サムデイ
ラヴ・ゴット・アウェイ
サムワン (リ・レコーディング・ヴァージョン)
ユー・ゲイヴ・アップ・オン・ラヴ (リ・レコーディング・ヴァージョン)
ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト
サムデイ (トム・ショルツ・ヴォーカル・ヴァージョン) (ボーナス・トラック)
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自分がこのアメリカのロックバンドボストンに出会ったのは中学生の頃だったからかれこれもう35年間ボストンを聞いていることになる。
そんなボストンだがその35年でリリースしたオリジナル・アルバムはたったの6枚ってんだから笑える。
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幻想飛行 [1976]
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ドント・ルック・バック [1978]
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サード・ステージ [1986]
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→Walk on [1994]
こ
→コーポレイト・アメリカ [2002]
といった具合に常識離れした長い年月を置いてからリリースを平気でやってくるボストンもエグいのだがそれを毎回有難がって待ってる自分のようなファンも更にどうにかしている。
とにかくこんな「のんびり」と言う言葉が霞むような事をやっていてもビジネスとして成立しているのはある意味凄いと言えば凄いことなのかもしれない。
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とにかく前作「コーポレート・アメリカ」から11年「しか」経たずに突如リリースされたボストンのニュー・アルバム(輸入盤)をさっそく入手したので毎日イヌの散歩の時に聴きまくっている。
しかしよく考えたら初期の2枚のアルバムはレコードだったが前作までは当然CDで今回はダウンロードだからその35年の間に音楽が届けられる形式は3種類も変化したことになるのは感慨深い。
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今回のアルバム収録曲全11曲の内3曲(2、9、10)は前作「コーポレート・アメリカ」に収録された曲のリマスター及びリ・レコーディング/リ・アレンジ・トラックで、(2、4、9)は2007年に亡くなったブラッド・ティルプがリード・ボーカルを担当した曲が、更に(8)にはナント御大トム・ショルツ自身がボーカルを担当した曲が収録されている。
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まあ11年のスパンを置いたオリジナル・ニューアルバムにしては焼き直し曲が多いのが特徴だ。
ボストンサウンドといえばメロディアス且つ重厚なギター・オーケストレーションとアコースティックサウンドのアンサンブルにブラッド・ティルプの極めて伸びのあるハイトーンのヴォーカルが乗っかった多重録音を駆使した凝りに凝ったどこか宇宙を連想させるスペーシーなロックオーケストラとも言えるものだが実はコレは既にデビュー・アルバムで完成されていた。
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リリース当時時代の最先端だったこのデビュー・アルバムを実は自分は最も評価している。
正直これを頂点にボストンは少しづつポテンシャルを落としながら活動をしてきて前作の「コーポレート・アメリカ」で底を打った感がある。
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勿論ボストンというバンドは鬼才トム・ショルツのワンマンユニットであることに異論はないが今回のようにブラッド・ティルプ亡き後になって改めてトム・ショルツが紡ぐ圧倒的に壮大なサウンドに正面から対峙できるヴォーカリストは彼以外にはいないことを痛感させられた。
今回はブラッド・ティルプの他にも数人のヴォーカリストが曲を担当していて特にデビッド・ビクターというブラッド・ティルプに声質が似ている人がいるのでそれ程とっちらかってはいないがそれでもハイトーンのパンチがどうしてもやや弱くこれがアルバム全体をやや散漫なものにしている。
だがこの部分以外は比較的往年のボストンサウンドを踏襲しており聞いていて懐かしくもあり適度に安心感も漂ってくる。
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それはデビュー当時からほとんどサウンドを変えずにここまでやってきて「アメリカンプログレッシブ・ロック」という分野を切り開きTOTOやJourney、KANSASなど多くのフォロワーを輩出したボストンが完全にクラシックの領域に辿り着いたことを意味するものでもあるし過去の遺産だけでやってるという見方もできるだろう。
1947年3月10日生まれってんだからトム・ショルツも今年で67歳にことになる。
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今更ボストンが従来のサウンドから変化していくことはあり得なだろう。
初期の2枚のアルバムに比較するとアコースティック楽器のインパクトは弱くなりギターリフは単純になりリズムセクションもウネリのようなノリが感じられなくなりアンサンブルも在り来たりになっているのは贔屓目に見たとしてもやっぱり気にはなる。
だけどここまで徹底して脇目もふらずに自分の道を信じて突き進むその頑ななまでのスタイル固執は見習うべきものがある。
次のアルバムリリースのときトム・ショルツは或いは自分は幾つになっているのだろう・・・(笑)