フランスの元特殊部隊員が国家がらみの陰謀に巻き込まれるサスペンス。
妊娠中の妻を人質に取られた元特殊部隊員が真実を追求しようとする。
『ACIDE/アシッド』などのギヨーム・カネ、『ゲット・イン』などのステファヌ・カヤールのほか、ジタ・アンロ、ヨハン・ヘルデンベルグらがキャストに名を連ねている。
元特殊部隊員のフランク・ラザレフは妊娠中の妻と自宅にいたところに何者かの襲撃を受ける。
フランクは辛うじて生き残ったものの、妻のレオが武装集団に連れ去られてしまう。
かつてフランス国家憲兵隊治安介入部隊GIGNに所属していた自身の過去にとらわれる中、やがてフランクは大きな陰謀に巻き込まれていく。
最新の最新映画。
英語音声で観たがおそらくはオリジナルはフランス語のようでフランスの映画みたいだ。
タイトルの「アドヴィタム」は「命ある限り…」を意味するラテン語で、要はクライムアクションと考えれば良さそうだ。
妊娠中の嫁さんがどエラい強いのには笑ってしまったが、主人公は確かに顔は良いが元特殊部隊員ならもう少しマッチョな方がええんじゃないかと思った。
上映時間が1時間38分と短いのでとにかくあれよあれよと言う間にストーリーは展開されるのを期待していたが回想シーンが思いの外長く、ダラダラした印象でコレがこの作品のテンポを悪くしてしまっているのは残念だ。
事件の全貌を説明するためなのは理解できるが、あまりにも回想シーンが長いので途中で完全に間延びしてしまって眠くなってしまった。
こうならないように腐心するのが脚本家とか監督の力量だと思うがテンポが悪い上にわかりにくい。
国家的な陰謀に巻き込まれた、というこの手の作品のド定番なストーリーなのにこんなに長々と世界観を回想シーンで説明するなんて、監督の映画センスが疑われる。
アクションシーンも同様でどうにもモタモタしがちで、たった1時間半ソコソコの作品なのにもっと長く感じられる。
クルマの中から撮影した銃撃戦は迫力があるがここもやはり見入るほど畳み掛けてくれないので、緊張感が持続しない。
最後は大捕物みたいになるが、正直早く終わらんかなと思ってしまう。
もうちょっとCGを使って良いからあっけらかんと痛快アクションを魅せてくれればいいのに、なんだか変なコダワリみたいなのがあるのか、とにかくグダグダでつまらない。
ラストまでソレは変わることなく、このジャンルの作品でこうやったら面白くなくなくなるという典型みたいなアドヴィタムだった。
とにかくもうちょっとどうにかなるだろ??と何度思ったかわからんくらいでイライラさせられた。