BackBeat FIT(プラントロニクス)
宅配便で送られてきたBackBeat FIT(プラントロニクス)。
一言でいえばBluetoothヘッドセット。
思い起こせばこれまでも何度かこの手のBluetoothヘッドセットを買ったのだが失敗の連続だった。
まあどれもこれも3000〜4000円程度のモノだったが最も問題になったのは通信性能や音質といったことじゃなくフィッティング性能だ。
聞くことろによるとこの手のBluetoothヘッドセットの基板自体は種類が少なくてほとんどが同じものが組み込まれていて値段の違いはほぼほぼそれを包むドンガラ材質や性能だけらしい。
そして今回購入したプラントロニクス社のBackBeat FIT。
値段は12,562円とこれまでの3倍も高価になってしまったがBackBeat FITはどうやらスポーツ中の使用を前提としたヘッドセットで自分はイヌの散歩だけではなくランニングにもコイツを使おうと思って思い切って買ったのだった。
どことなくアップル製品を連想させるような入れ物に入っており出すと専用ポーチまでついている。
しかもそのポーチはリバーシブルで走るときにスマートフォンを格納できるようになっていていかにもランニング用という感じがひしひしと伝わってくる。
実際マラソン大会などでこれを使っているランナーって多いので前から気になっていたのよね。
耳たぶにひっかけるような形になって装着感は悪くない。
ランニングでの使用前提だからかカナルタイプのような耳の中に突っ込むタイプじゃなく耳の外に小型スピーカーをゴム管を介して近づけたような構造で周囲の音がよく聞こえるようになっている。
実際これを装着してみたがイヌの散歩ごときじゃ全く問題なくランニングでもほとんどずれたり動いたりせず文字通りがっちり止まっている。
ただ先のような構造なのでクルマ通りの激しい道路横を走る時はやや周囲の音に負けて聞こえにくくなる傾向があるようだ。
充電は空っぽからだと2時間程度で完了し音楽再生なら8時間、通話なら6時間とこれだけ小さなヘッドセットにしてはなかなかタフだが実質5時間くらいでバッテリーローになるようだ。
完全防水とはいかないようで簡易防水ながら通常の湿気や雨や汗にも耐える設計となっている。
実際はかなりの強い雨で2時間以上外さないで走ったがビクともせずに普通に使えるのはある意味凄い性能でこれもイヤホン部の構造によるところが大きいんじゃないかな。
ペアリングは鬼ほど簡単で機械が勝手にやってくれるのでこれがデキない人はいないだろう。
ファームウェアのアップデートはスマートフォンから専用アプリで行うなどなるほどBluetoothヘッドセットもここまで来たかと思わせる。
一週間ほど使ってみたがこれを知るともはやコードのイヤホンには戻れないかもしれないという脅迫観念まである。
それにちょっと驚いたのは通常のイヤホンより圧倒的にiPhoneのバッテリーが減らない。
おそらくバッテリー減が4倍くらいの違いがあるだろう。
もしかしたら有線イヤホンのためにデジタルからアナログにコンバートするのに思いの外電力を必要としているのか。
値段はそれなりにするが高性能ソニータイマー内臓で確実に壊れるとの噂があるソニーのNW-WS615よりは少し安いし機能的にはこれでじゅうぶんだ。
安物買いの銭失いを経てやっと自分の欲しかったBluetoothヘッドセットに辿りつけたかもしれない。