紫尾の露 石蔵貯蔵(軸屋酒造)
アルコール分:25度
原材料:薩摩芋(鹿児島県産:黄金千貫)・米麹(白麹)
蒸留方法:常圧蒸留
「紫尾山を頂く風光明媚なこの地で生まれ、はぐくまれてきた本格芋焼酎の定番です。
県内産のサツマイモと米麹を原料に、146mの地下から途絶えることなく湧き出る紫尾山系の伏流水を仕込、割水ともに使っています。余計なものを足さず、手を抜かず、それが酒造りの基本です。
「製品は人なり」明治・大正・昭和・平成と紫尾の露にこめられてきた、酒造りの心です。」
偶然酒屋で見かけて限定焼酎なのに2263円という良心的お値段にびっくりして衝動買いしてしまった。
紫尾の露と言えば漫画美味しんぼで取り上げられたので有名な焼酎だったのでぜひとも呑んでみたいと以前から思っていたがなかなか売っていないので諦めかけていたがまさかこんなに安いとは知らなかった。
さて今回の紫尾の露 石蔵貯蔵は漫画美味しんぼにもちょっとだけ出てくるがレギュラーの紫尾の露を長期熟成した限定焼酎で平成22年度産ということはおそらくは5年熟成された逸品だ。
一般的に焼酎は龜で寝かせれば寝かせるほどマイルドに円やかになると言われているのでレギュラー紫尾の露は飲んだこと無いのだが5年もの熟成でどうなるのか非常に楽しみだ。
さっそくロックで呑んでみるとファーストインプレッションは「白麹の村尾」で独特のクセがありながらそれが後からゆっくりと姿を見せるように感じる凄まじいまでの円やかさに舌を巻いた。
その後もチビチビと一升瓶を呑んでいくに従ってマイルドさの奥にある深みのようなモノがあることに気がついてこれがこの紫尾の露の本質なんだろうが基本的には甘みに特有の香ばしさを発揮する上質な芋焼酎であることがよくわかる。
そう考えるとこの焼酎の一升瓶で税込み2263円ってのは格安だと断言せざるを得ない。
食べ物をテーマにしているハズなのに何故か思想がいちいち左巻きで漫画美味しんぼはあまり好きではないがこの紫尾の露の価値はさすがにわかっているようだ。