
現代社会に潜む忍者たちの姿を描いた花沢健吾のコミック「アンダーニンジャ」を実写化したアクション。
忍者組織「NIN」に所属する末端の忍者が、戦後70年以上にわたって暗躍する組織の動向調査を命じられる。
メガホンを取るのは『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』などの福田雄一。
福田監督作『斉木楠雄のΨ難』などの山崎賢人、『もしも徳川家康が総理大臣になったら』などの浜辺美波らが出演する。

太平洋戦争終結後、日本に進駐したGHQは忍者組織の解体を命令したが、忍者は消滅することなく世界各国のさまざまな機関に潜伏し、現在も約20万人の忍者が暗躍しているという。
忍者組織「NIN」に所属する末端忍者・雲隠九郎(山崎賢人)は、戦後70年以上にわたって地下に潜り続けてきたある組織の調査を命じられる。
調べを進める九郎だったが、女子高生・野口彩花(浜辺美波)と共に忍者同士の戦いに巻き込まれていく。

福田雄一監督作品なので大体どういう内容なのかは予想していたが冒頭からコントみたいなギャグ連発で期待してしまう。
ただ彼の作品はギャグ重視し過ぎてストーリーそっちのけみたいになる事があるのでそこが心配ではある。

漫画がベースなので荒唐無稽でもやりたい放題ではある(笑)
主演は山崎賢人だが脇役は福田雄一作品常連の役者がバンバン出て来てそこら辺はある意味安定感がある。

特に福田雄一作品常連の佐藤二朗はどこまで台本でどこまでアドリブかわからないがいつものようなふざけっぷりでここ迄徹底すると感心する。
主役が高校生だから当選学校が登場するがなんだかドラマ「今日から俺は!!」のロケ地と同じに見える。

先生役でシソンヌの長谷川が出るので余計に既視感がある。
想定通り内容そっちのけでギャグやコントのオンパレードで実にバカバカしい展開をしてくれる。

ヒロインは浜辺美波なのだが頑張ってこのバラエティみたいな映画に付き合っていて変顔を披露するなどかなり器用な女優さんだということがわかる。
珍しい名字に拘りがあるのかとにかく変わった名前が次々に登場するがギャグが下らないだけなら良いがあまり笑えないのが致命的だ。

ギャグ映画にするなら裸の銃を持つ男みたいにとにかく徹底して笑いを追求して欲しいのだが、「今日から俺は!!」と比較しても笑えない。
アクション映画の要素もかなりあって本格的なチャンバラが楽しめるのは意外だった。

それは良いのだが肝心のストーリーがわかりにくく見どころはアクションとギャグだけと言う薄っぺらさが悲しい。
福田雄一監督の場合、尺に余裕のあるドラマの方がその魅力が発揮しやすいようで、2時間に詰め込まなきゃならん映画だと得意なギャグも極限まで削ぎ落とされてしまうのだろう。

後半から終盤にかけて映像は壮大になっていくのだが見ていても意味がよくわからないしギャグも笑えないしでつまらなくて集中できなくなった。
チャンバラやるならもっとリアルに迫力ある映像を追求して欲しいし笑いに振るならもっとバカバカしさを追って欲しかった。

とにかく全体に中途半端さが目立ち伝えたいことやコンセプトがよくわからない。
とにかく浜辺美波の無駄遣いがもったいないと言うのが正直な感想だったアンダーニンジャだった。