らをた広島

食べ歩きブログ

鷲尾(田村合名会社)

わしお - 5
【分類】芋焼酎・甕仕込/黄・白麹
【原材料】黄金千貫 米麹
【アルコール分】25%
わしお - 2
「鷲尾 芋焼酎(田村合名)は、日本酒を醸すのにもちいられる黄麹を使用した一本。“黄麹”は焼酎に使用するさいには、“黒麹”“白麹”の3倍は必要といわれ、使用が難しくその分手間もかかり大量生産には不向きと言われます。しかしながら、これを使用し出来た焼酎は口当たりの良さと上品で華やかな余韻を持ち味わい深さがでます。なかでもこの“鷲尾”は一次・二次仕込みともに甕壷でじっくり仕込まれ、その後に長期熟成された秀逸の逸品です。」
わしお - 4
1次仕込みは甕壷で仕込んでも2次仕込みはタンクにして製造している焼酎でも「甕壷仕込み」と謳っている焼酎が多くあるのが実態のようだが、田村合名会社さんでは1次2次ともに甕壷仕込みのものだけを「甕壷仕込み」とされているようでまさに正真正銘の甕壷仕込みということになる。
わしお - 7
当然手間はかかるし大量生産には向かないのでいわゆる儲けにならない作り方と言えるだろう。
ま、それが「拘り」というやつなのだろう。
わしお - 1
そんな鷲尾だが今回はおそらく定価と思われる一升瓶2631円で入手出来た。
わしお - 3
この鷲尾の最大の特徴ははやりなんと言っても黄麹・白麹の混合麹仕立てってことに尽きるだろう。
魔王・富乃宝山に代表される黄麹仕込みの芋焼酎は確かにすっきりとした薫りと口当たりで信じられないくらい飲みやすいが芋焼酎らしいパンチに欠けるのでどうしても芋焼酎マニアには敬遠される傾向が合った。
わしお - 9
さてこの鷲尾はいかがなものかとロックで呑んでみたがさすが白麹もう入っているだけに芋がどこへ行ったかわからなくなるようなことはなく黄麹の薫りと優しさの後ろにしっかりと芋の存在がくっきりと感じられ、しっかりとした芋焼酎らしさがあるのが嬉しい。
言葉にするのは難しいが白麹と黄麹の良さを並び立たせたような独特に風味だ。
わしお - 6
ラベルの横に朱色で書いてある「人に語り味に酔う」っていうのが焼酎本来のあり方を指し示しているようである意味格好いい。
しかしどう考えてもこの内容でこの限定芋焼酎が2613円ははっきり言ってバーゲンだ。
わしお - 8
本来温度管理に問題がある黄麹が技術進歩によってだんだん芋焼酎に安定的に使われるようになって徐々にその種類を増やしているのが実態なのだろうが、黄麹を使って良質な清酒のようになってしまうのなら清酒を呑んでしまったほうが良いってことになるので焼酎ならではの可能性をもっともっと追求して欲しいと願ってしまう。