2011年のアメリカ映画。
DVDで観た。
内容はまさにタイトル通り。
地球侵略せんとする宇宙人とアメリカ海兵隊の戦い、それだけのシンプルこの上ない(笑)
その外連身のなさと言うか割り切りがこの作品を良質にしているように思う。
冷戦時代ならいざ知らず複雑な世界構造の現代からすると映画の敵国にどこを選ぶかはかなり微妙な問題を含んでる。
だからこんな風に地球外生命体を敵にすればまあ一番カンタンではある。
昔のロボットアニメも相手はほとんど宇宙人だった。
だがその設定は安易な分、弱点もある。
相手が人間じゃないからいわゆる「何でもあり」状態になりやすい。
要はリアリティがなくなって漫画みたいな内容になるとさすがに幼稚になりオコチャマ向けみたいになりやすいのだ。
こうなるとさすがに興ざめで見ていられなくなる。
この映画は何の脈絡もなくいきなり宇宙人が大挙して攻めてくる。
しかも非常に強力な戦闘力をもち圧倒的高性能な未知なる武器も備えている。
当然受けて立つアメリカ海兵隊。
敵はずっと謎まみれだ。
しかし戦闘の最中にエイリアンを拿捕して解剖して弱点を見つけようとするシーンは逆にリアリティがありなかなか興味深い。
この難敵をいかに倒すかがこの映画のテーマだ。
CGを多用した戦闘シーンはどえらい迫力があり映像技術はかなりのものだ。
全編ハンディカメラでのような手ぶれ映像はそれを煽るように素晴らしい。
こういう作品につきものの突っ込み所満載ではあるがドンパチが売りの映画だからこれで良いのだろう。
ラストは何というか淡白だしストーリーは予想通りの王道のありきたりではあるが最新の特殊映像洪水にまみれると言うコンセプトを理解していれば退屈しないむしろ納得の戦争映画となると思う。