岡山駅近くの繁華街にあって駐車場はないので、土地勘が全く無い自分はまずはクルマを駐めるのに難儀した。
物凄い人気店で行列が絶えないらしいが昼夜の通し営業で休憩時間がないのを良いことに15時半という非常に中途半端な時間に来たらすんなり入れた。
鶏中華そばクラムがオススメということなので迷わずにこれを注文。
夜は居酒屋のような業態になるらしく店内もカウンターとテーブル席があるが、ラーメン屋らしからぬ酒の瓶も並んでいる。
ラーメンに使われている素材の細かい説明がつらつらと書いてあるのだが要は鶏と貝ダシラーメンと思えば良さそうだ。
ちょっと待ってからキタヨ!!麺酒一照庵の鶏中華そばクラム880円。
なるほどこれはちょっと見たことがないルックスをしている。
その大きな理由はこの海苔の上の貝のガーリックペーストでこれを少しづつ好みで溶かして食べてほしいと言われた。
こんな透き通ったスープにガーリックペーストなんてあうのかな?と思ったので最初は触らないでこのまま食べることにした。
麺は細めのストレートタイプでそれほど珍しくはないがキッチリとコシがあって歯ごたえが楽しめるもの。
クラムスープはとにかく上品なコクというかこれまで体験したことがない旨味が詰まっていて貝由来特有の臭みと言うか苦味みたいなのが完全に取り除いてあるのが凄い。
これまで何杯も貝スープのラーメンは食べてきたがどうしてもそのクセみたいなのにイマイチ馴染めなかったがここまで貝をラーメンに融合できた例を初めて知ったような感覚になった。
チャーシューははっきりと個性が違うおそらくは豚と鶏の2種類が入っていてこれも非常に丁寧に処理されているがスープを殺さないように薄味になっている。
後半になって海苔とガーリックペーストが溶け出してきて自然と味変になってくれるのだがここまでスープの完成度が高いと確かにほんの少しの変化にした方が良いのかも知れないし個人的には味変はなくてもじゅうぶんに最後まで食べられると思う。
もうこのレベルだったらスープなんて一滴も残すなんてあり得ない。
最後は丼をもってしっかりガツガツと食べてしまっていたのだった。
いやいや期待していてそれ以上のデキってなかなか体験できないがここに関してはじゅうぶんに期待以上が味わえると太鼓判が押せる麺酒一照庵の鶏中華そばクラムだった。