幼少期に姉と生き別れた青年・星矢(新田真剣佑)は、スラム街にある地下格闘場で戦っていたある日、不思議なパワーを出現させたことで謎の集団に狙われるようになる。
そして、城戸アルマンという人物から、星矢の内に秘められた力”小宇宙”(コスモ)を鍛えて、女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守ることが星矢の運命だと告げられる。
車田正美のコミックを原作にハリウッドで実写映画化し、『名も無き世界のエンドロール』などの新田真剣佑がハリウッド作品初主演を務めるアクション。
地下格闘場で戦う青年・星矢が、聖闘士として女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守るべく戦いを繰り広げる。
共演は『X-MEN』シリーズなどのファムケ・ヤンセンや『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどのショーン・ビーンなど。
監督をドラマシリーズ「ウィッチャー」の製作総指揮などを担当したトメック・バギンスキーが務める。
今年公開されて散々な興行成績で大ゴケしたハリウッド版の実車映画。
主演の新田真剣佑はせっかくのハリウッドデビューなのに黒歴史にならなきゃ良いが。
世代的に聖闘士星矢はマンガは読んでいないがアニメは見たことあるくらいであまりハマらなかった。
新田真剣佑はアクションシーンは頑張っていて身体を張っているのはよくわかるのだが何せ自分が知ってる聖闘士星矢と世界観が違いすぎて馴染めない。
ハリウッド映画と鳴り物入りで公開されたのは良いが実際の本編を観ると何処となくB級感が漂っていてキャストもCGもショボいのが悲しい。
新田真剣佑は男前だとは思うが役者としてコレと言った特徴があるわけでもないし演技力が図抜けているとも思えない。
そもそも彼がこの映画の主役である必然性がわからない。
途中からまだそれらしい世界観になってくるがどうにもソレでも何だか日曜日の朝にやってる戦隊モノの劇場版みたいな雰囲気は拭えない。
悪役も居るのは居るのだがそのモチベーションや憎たらしさが足りないので物語としての柱みたいなのが弱く単なるアクションの羅列に思えてくる。
キャラクターや雰囲気などザックリ言えば予算の足りないマトリックスシリーズみたいでココらへんは影響されているのだろうが劣化版に変わりはない。
クライマックスにかけて聖闘士星矢に成長するがその過程が適当過ぎて説得力がまるでないし悪役もご都合主義過ぎて苦笑いしてしまう。
それほど詳しくはないがアニメで観た聖闘士星矢は仲間がいてもうちょっと面白かったように記憶しているが、この映画はまるで原作を無視しているかのようだ。
ラストにかけてはまるでゲームを見ているかのような映像に食傷気味になってしまった。
コリャ大ゴケしたのも無理はないし新田真剣佑の思い出作りの為ならばあまりにも東映の金額的代償は大きいと言わざるを得ない聖闘士星矢 The Beginningだった。
キムタクの大ゴケ映画もそうだったがコレもネット配信が早々に始まるのだろう(笑)