『俺たちニュースキャスター』シリーズなどのウィル・フェレルらがボイスキャストを担当したコメディー。
家から遠く離れた場所に捨てられた飼い犬が、その復讐(ふくしゅう)を果たそうと飼い主のもとを目指す。
監督は『バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く』などのジョシュ・グリーンバウム。
『デイ・シフト』などのジェイミー・フォックス、『フェアリー・ゴッドマザー』などのアイラ・フィッシャー、『アントマン&ワスプ』シリーズなどのランドール・パークらもボイスキャストを務める。
犬のレジーは、飼い主ダグが投げたボールを取りに行って戻ろうとするものの、ダグの姿がどこにも見当たらない。
レジーはボール取りのゲームだと信じて家を目指すが、その道中で出会った野良犬バグから、自分が家から遠く離れた場所に捨てられたことを教えられる。
ダグが最低な飼い主だったことに気づいたレジーは、彼の急所をかみちぎって復讐(ふくしゅう)することを決意。
そんなレジーの計画にバグとその友人であるマギーとハンターも加わり、一行はダグの家に向かう。
イヌの映画と言う事でてっきり子供向けコメディかと思って観始めるとコメディではあるが子供向けとは全然違って完全に大人向けの作品である事がわかる。
どこまで実写でどこからCGなのかはわからないがイヌ達が主演の作品なのでアレコレ大変だったと何となくわかってしまう(笑)
イヌ同士が話してるシーンがよく出来ていて本当にこんな会話していたらかなり恐ろしい。
時折下ネタが出てくるのでオコチャマには見せない方が良さそうだがその分、イヌから見た人間への強烈な皮肉みたいなのがイヌのセリフに散りばめられていてイヌを飼ったことがあるヒトは苦笑いの連続だろう。
もしも勘違いして小さな子供をこの映画館に連れて行ったら赤っ恥をかくことになるだろう。
昔の映画と比較して口の動きまでリアルで本当にイヌが話しているように見えるのはCG処理だろうが、そのせいでイヌの動きが全く不自然になっていないのがスゴイ。
もしかしたらこの犬たちは実在せず、1から10まで全てがCGって事なのだろうか?
この自然な動きは実際にイヌを撮影して後から加工したとも思えないがどうなんだろう。
ストーリーは下ネタ全開の時点でまあ真剣に考えない方が良さそうないわゆる「おバカ映画」でここまで本格的に振り切ってくれたら逆に清々しい(笑)
1時間半という比較的短い上映時間なのでサクサク展開してくれて観ていて全く飽きないのも嬉しい。
後半はイヌのう○こがバンバン出て来て邦画ではさすがにコレは出来ないだろうし、日本の地上波テレビではとてもじゃないが流せない作品だろう。
主人公のイヌの長い冒険の果てに訪れるラストは予想していたのとは全く違っておバカ映画なのに迂闊にも泣けてしまった。
しかしその後はぶっ飛んだ展開で笑い飛ばさせね貰ったが、期待していなかったと言うのもあるがなかなか面白かったスラムドックスだった。