国道2号線にある広島産業会館近くのかずさん。
ここの大将が元広島カープの左腕投手、山本和男さんで引退後この開業されて、昼はラーメン屋、夜は焼肉屋という業態になっているようだ。
店内に入ると大将と女性のふたり体制で厨房ヨコにカウンターがあって後ろは焼肉屋らしく小上がりのテーブル席になっていてコンロや煙を吸い取る装置もついている。
ランチのメインはどうもセットメニューのようでどの客もいくつか皿が並んでいるのを食べていてどれもガッツリした男性向けの量が多いタイプのようだ。
敢えて単品でお願いしたかずさんのラーメン575円ってイマドキあり得ない安さだから心配していたけど杞憂に終わった。
麺は中太ストレートのザクザクした歯ざわりの独特なものでどっちかというと山口県によくあるタイプの中華麺だ。
店内には「坂本製麺」という麺ケースがあったのでもしかしたら呉の製麺所なんかな？
スープはとんこつしょうゆのスタンダードな広島らーめんではあるがこれが塩分控えめでとっても優しい味がおっさんいは嬉しい（笑）
単に薄いわけじゃなく全体にそういうコンセプトで造られているのは明らかでもしかしたらコッテリした焼肉の〆として考えたらこう言うのが求められるのかもしれない。
モヤシとネギはシャキシャキなのがどかっと多めに入っておりこれで575円ってのは申し訳ないくらいだ。
チャーシューはやはり薄味で脂身のないいわゆるパサパサ系の大きいのが2枚ドドーンと気前良く入っておりこれもこのはんなりコンセプトにはよく計算されていてぴったりだ。
ちょっと広島らーめんとしては珍しいザクザク麺が食べていても楽しくて少なめの塩分と相まって後半まで食べ飽きることがないのが凄い。
焼肉屋のオマケラーメンなのだろうという先入観から実はそれほど期待していなかったかずさんのラーメンなのだが見事に良い意味で裏切られた。
もしかしたらランチでもチャーハンなどとのセットにされることが多いラーメンはワザと薄味にした方が喜ばれるのかもしれないがそれにしても思いのほか完成度の高い広島らーめんに出会えた事に感謝したのだった。
しかしレモンラーメン680円ってかなり勇気いるよね（笑）
