らをた広島

食べ歩きブログ

広島カープ2016年シーズン前半を振り返って。

カープ - 1
広島カープが強い。
チームで見れば攻撃は得点、打率、本塁打、盗塁全てに渡って他チームを圧倒しており、良く打つイメージのヤクルトよりも打っている破壊力は確かに凄まじく今のセリーグのどのピッチャーも広島カープ打線をバックに投げたいだろう。
翻って守備は失点、防御率とも今度は最低で首位を突っ走っているのもさもありなんというところだ。
対戦相手別に見ればジャイアンツ、ベイスターズに互角、ドラゴンズ、タイガース、スワローズをお得意様にしていることがよくわかるが、今年は交流戦でもライオンズ、ブルーウェーブを全勝、ホークス、マリーンズに次ぐ全体の3位に入るなど健闘も目立つ。
カープ - 2
個人別成績はというと打率では鈴木誠也新井貴浩菊池涼介規定打席に達して10傑に顔を出しているが・・・・
カープ - 3
本塁打となると5位までに広島カープの選手はダレも顔をだしていないのという不思議な現象が起きている。
それなのにチーム本塁打は88本でトップなのは各選手が万遍なくホームランを打っていることの証でもある。
カープ - 4
だが打点になると新井貴浩2位でしかも得点圏打率.388は驚異的だ。
カープのお - 1
得点圏打率はボロ勝ちボロ負けの展開でも上がるから同点打や逆転打じゃないと意味が無いという意見もあるが、新井の場合打点もランキング1位なのだからその勝負強さは本物と言える。
得点圏打率ランキング11傑までに4人も広島カープの選手ランクインしているのも今年の好調を裏付けている。
カープ - 5
一方投手部門ではこう言っては失礼ながらまさかの野村祐輔が11勝とメジャーリーグへ移籍した前田健太の抜けた穴をじゅうぶんに埋めておりジョンソンも実績通りの働きをしている。
すが - 1
防御率でも2位ジョンソン、3位に野村祐輔が付けており黒田博樹も8位にランクインしているが見方を変えれば黒田を3番手の投手として回して行けるだけの余裕があるとも言える。
忘れちゃいけないのがこの3人以外の投手で新人の岡田明丈や戸田隆矢、中村恭平九里亜蓮などの若手もローテーションを支えている。
カープ - 7
セーブは中崎が3位だが、去年の「中崎劇場」と揶揄されたメンタルの弱さを克服し今や押しも押されもせぬ広島の絶対的守護神に成長、その前の回を投げる新外国人ジャクソンやヘーゲンズの安定度も試合後半勝ち切れる自力を身につけたといえるだろう。
カープの - 1
今年ケガが治って絶好調の新井貴浩2000本安打達成してからもその勢いは衰えるどころかますます加速しているようにすら感じられ、特に彼を手放した阪神タイガースは自らの不振も伴ってこの活躍を忸怩たる思いで見ているのではないか?
カープ - 8
おそらくこのままいけば新井貴浩は今年キャリアハイの成績を残してしまいそうだが、彼の後ろを打つことが多い鈴木誠也下水流昂らの右バッターの成長がこれまでの課題だったサウスポーアレルギーを解消する大きな原動力になっているのは間違いない。
カープの - 2
ここまでのチーム状況はジャイアンツ、ベイスターズの投手陣をやや打ちあぐねてはいるがその他の3チームからは確実に得点して勝ちを奪い取っていることで成立していることがわかる。
しかもマツダスタジアムを主にホームゲームでは7割超える脅威の勝率を誇りビジターでは5割という内弁慶ぶりは、プロ野球を興行として捉えた場合決して悪いことじゃない。
実際32年ぶりの11連勝は全試合ホームゲームで達成された。
カープのお〜 - 1
どうやら今年から打撃コーチに就任した石井琢朗が「意味ある凡打」、いわゆるケースバッティングを外国人を含む全員に徹底して指導し、それに選手が理解し応える能力を身につけたお陰で得点力大幅アップにつながっているのが今の好調に繋がっているようだ。
それと阪神などを見れば広島カープが主に金銭的な理由からフリーエージェントで一人も選手を獲得できなかったことが、結果的に自前の若手を大きく成長させることへの要因になったという皮肉な結果となっている。
長かった暗黒時代を支えた新井貴浩黒田博樹もこの強力なチームメートを得て首位を突っ走る今の広島カープを頼もしく思っていることだろう。
残り試合が56ゲームで2位に10ゲーム差となってそろそろ優勝がチラチラしてきているのだが、ここまで貢献できていない福井優也や大瀬良大地、或いはケガしていたエルドレッドの復活が加われば秋には25年ぶりの夢が現実になるかもしれない。
マスコミも「カープ優勝間違いなし」みたいなことを言い出しているが、まだまだ慢心することなく熱い声援を送り続けようと思う。