らをた広島

食べ歩きブログ

モンスターズ/地球外生命体


DVDでみた。
新人監督が超低予算で制作したので話題になった2011年作品。
セットを作らず実在する工事現場で撮影しプロの役者は最小限(もしかして主人公の男女だけ?)でエキストラは雇わずその辺の適当なヒトをボランティアでセリフまで喋らせる。
当然ながら流行りの3Dなんぞ有り得ない。
CGは監督の自宅のPCで手作りする徹底ぶりだ。
ときどきこんな才能が降って湧いたように出現するから面白い。
画面を眺めている限りCGがちょっとショボいがそれ以外はそんな低予算なんてカケラもわからない。
よくあるB級映画の品質を確保している。
しかしこの映画の話題性や宣伝から怪獣パニックのジャンルにカテゴライズされるのだろうと思って見始めたが内容は予想とは相当異なる。
これはいわゆるロードムービーってやつだ。
主人公の男女はなんだかんだで二人で協力をして旅をし恋に落ちていく。
とちゅうからなんだか北海道テレビの旅バラエティ番組「水曜どうでしょう」を彷彿とさせるほど(笑)
光る巨大タコ、失礼モンスターがお出ましになるのはほんの少しでストーリーに彩りを添えるかのようだ。
ストーリーなんて後回しで怪獣のど派手な破壊シーンメインの映像を期待しているとかなりガッカリすることになるだろう。
ロードムービーとしては女性向け?と思えるくらいに男女の揺れ動く心情をうまく表現している、ちゅうことは恋愛映画とも言えなくもない。
だがその割にストーリーよく練ってあってなかなか面白くよくできている。
最後のオチも悪くない。
モンスターと低予算を全面に押し出してマスコミをうまく利用して宣伝文させていたのなら頭の良いやり方だと思った。
ハリウッドも随分まっとうで良質なのを作るようになったんだなーと感心していたら何とこれはイギリス映画だったとさ(笑)