自由軒(三原市宮浦)ラーメン
三原の名店、自由軒が年内で閉店するとの情報を得たので居ても立ってもいらずに確認にやってきた。
そういう噂は最近はあっという間に広まってしまうようでこの日も開店30分前に到着したのにもう先客がふたり・・・
そうこうしているうちにあれよあれよと開店前に既に行列ができてしまった。
開店時にはもう駐車場は満杯、なかは開店即満席という凄まじい自由軒協奏曲が吹き荒れているようだった。
以前来たときはここまでなかったからやっぱり閉店を惜しんできているんだろうな〜。
「お知らせ。
長い間御ひいきありがとうございました。平成26年12月30日をもって閉店いたします。先代の後を継ぎ32年間やってまいりました。今すぐとはまいりませんが私の後を継ぐ人にはしっかりと私の味を教えていきます。
店をやるときはまたよろしくお願いします。 店主」
要するに一旦閉店してしばらく置いてから他の人が再開するってことなのだろう。
これはこの店のファンにとってみれば痛恨だろう。
ラーメン専門店の暖簾が出ている割にはカレーとか中華丼とかあってもしかしたら元々は中華料理屋だったりするのかもしれないがわかる由もない。
ラーメン550円。
そうそう!!自由軒のラーメンってこんな感じよね。
麺は尾道風の平打ち麺なのだが尾道のそれよりかなり固めに茹でてあって歯ごたえが楽しい。
だけどこの平打ち麺は伸びるのも凄く素早いから急いで食べないとみるみる柔らかく変化していく。
場所柄尾道に近い三原だがラーメンは尾道ラーメンとは似て非なるものでスープも背油が浮いていないし尾道ラーメンのように醬油が全面にでていない。
パサパサ系チャーシューが定番の尾道ラーメンと比較して自由軒のチャーシューはこってりした濃厚さが売りになっていてこちらはとろとろの柔らかさだ。
食べれば食べるほどこれがもうすぐ食えなくなるのかと思うと自分のような地元の人間じゃなくても相当に名残惜しく感じてしまう。
三原のラーメンと言えば「来々軒」と「自由軒」のツートップが長く君臨してきたが遂にその一角が崩れることになるのはやっぱり残念だ。
まあその分他の店にはチャンスになるこの自由軒の復活するのなら一日も早くその日を待ち望みたい。