アニメ「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に続くシリーズの一作で、新たな組織や新興国の戦いを描いた劇場版。
ラクス・クラインを初代総裁とする世界平和監視機構コンパス、新興国ファウンデーション、侵攻を続けるブルーコスモスのそれぞれの思惑が入り混じる攻防が繰り広げられる。
ボイスキャストは保志総一朗、田中理恵、石田彰など。監督を本シリーズなどを手掛けてきた福田己津央が担当する。
C.E.75。
独立運動やブルーコスモスの侵攻の鎮静化を目的に、ラクス・クラインを初代総裁とする世界平和監視機構コンパスが創設される。
コンパスに属するキラ・ヤマトたちが各地の戦闘に介入する中、新興国のファウンデーションがコンパスにブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案する。
機動戦士ガンダムシリーズ最新作。
ガンダムシードの続編なのかな。
最近、ファーストガンダムを久しぶりに通しで観たがこのアニメーションの進化は隔世の感があって映像はとにかく美しくまずはコレに目を奪われる。
ガンダムシードはテレビアニメを全部観たが、歌姫なんぞ出てきて何処となく昔のマクロスに似ていて個人的にあまり好きになれなかった。
その続編のガンダムシードディスティニーは更に苦手で途中脱落したのを覚えている。
ただ、モビルスーツデザインはスタイリッシュで好きだったがどちらも内容はもうほとんど覚えていないが、キラとアスランの物語だったような気がする。
この作品はホンダが協賛しているのかわからないがホンダ・ゴールドウイングがそのままの形で登場している。
ガンダムアニメのターゲットももはや子供ではなくゴールドウイングに乗るようなオッサン世代なのかも知らない(笑)
それと途中で思い出したがガンダムシードシリーズの独特な、何ていうか少女マンガみたいなキャラクターデザインが苦手だった。
映像はとにかくキレイだが今回もキャラクターが多く登場する惚れた腫れた的場面はちょっとしんどい(笑)
特にラクス・クラインのチャラチャラしたキャラクターデザインとその優柔不断さはずっとイライラさせられて不快だ。
ナチュラルとコーディネーターというニュータイプの区分けの設定は面白いと思ったがこの作品ではソレがメインテーマではないようだ。
ストーリーは何となく理解できるが設定は雑で尚且つ目新しいものは何もなくそれほど面白いとは思えない。
だが今回もゲルググやズゴックと言ったファーストガンダムのジオン軍モビルスーツの面影を強く残した機体の登場は嬉しかった。
シャアに代表されるガンダムシリーズに必須の謎めいたマスクをした敵が居ないのもつまらなさに拍車をかけているんじゃなかろうか。
トドのつまりが惚れた腫れただと絶対面白くはならないがそうならなきゃいいがと心配してしまった。
後半にかけて杞憂は現実になりどんどん薄っぺらい展開になってしまってハッキリ言って見どころはモビルスーツの戦闘シーンだけだ。
こうなるとストーリーはそっちのけで映像を楽しむしかないのだが、敵のモビルスーツもガンダムみたいな機体なので代わり映えせず見応えがない。
興行的にこの作品がどうだったのかは知らないが、この作品を観ているとそろそろ機動戦士ガンダムに代表されるロボットアニメは煮詰まってしまって限界なのかも知れないと思うようになった。
ファーストガンダムの頃は未来の戦争はホントにこんなになるかと予想できたが、今となってはこんなドデカイ有人ロボットなんて絶対開発されない事がわかって完全絵空事になってしまった。
だからそれに惚れた腫れたを絡めるしかなくなってしまった、成れの果て感がこの作品を面白く思えない原因だろう。
最後は正直観ているのが恥ずかしくて全身サブイボできてしまった機動戦士ガンダムSEED FREEDOMだった。
コラアカン(笑)