『死霊院 世界で最も呪われた事件』などのザヴィエ・ジャンが監督を務めるサスペンス。
トライアスロンの国際大会を控えたパリで、セーヌ川に巨大ザメが出現したことから惨劇が起きる。
『キャメラを止めるな!』などのベレニス・ベジョ、ジャン監督作『FRANG/ファラン』などのナシム・リエス、ドラマシリーズ「呪われた宿命」などのレア・レヴィアンのほか、アンヌ・マリヴィン、森本渚らが出演する。
2024年、夏のパリ。セーヌ川がワールドトライアスロンシリーズの開催地に選ばれるが、科学者のソフィアは、環境活動家のミカからセーヌ川の奥深くに巨大なサメが生息していることを知らされる。
二人はセーヌ川を管轄する警察署のアディール署長と協力して、巨大ザメによる被害を未然に防ごうと対策を講じるが、その中でソフィアは自身の悲惨な過去に向き合うことになる。
名作ジョーズに代表される人食いサメの映画。
鉄板カテゴリーなのか頻繁に新作が発表されるようだがこの作品はフランス映画と言うのがが目新しい。
現実にはサメは余程の事がないと人間を襲って食べたりしないそうだが、大型のサメにはどうしてもそんなイメージがつきまとう。
この映画を観ようと思ったのはもう一つ理由があってナント森本渚と言う日本人女優が日本人の役で出演しているからだ。
この女優さんの情報はネット上にもあまりないがフランス語が堪能なようなのでもしかしたらヨーロッパを拠点に活躍しているのかも知れない。
セリフもかなりあって重要な役柄を演じている所を見るとフランスでは知られた日本人なのか?
フランス映画なので知っている俳優さんは誰も居ないが映像のクオリティーは高くCGと思われるサメもリアリティがある。
サメが本当にこんな淡水てある都会の川を上がっくるのかわからないが、確かにそう言うシチュエーションなら映画になるだろう。
1時間43分の比較的短い上映時間なので話しはサクサクと進行してくれるので観ていて楽しい。
作品の雰囲気はジョーズとよく似ており基本的にはスリラーだと思うが、川に潜むサメというのは初めてのパターンなので新鮮味がある。
非常にフランス的だと思うのは、人食いサメを殺そうとする警察に対してサメの保護を主張する「保護団体」の描き方でキレイ事が大好きな国だけの事はある。
作品のキモであるパニックシーンはCGを駆使してかならリアルに描かれてコレは確かに迫力があってヘタなホラーより怖い。
サメの設定も新種になりジョーズと比較してかなりアップトゥデートされていてストーリーもよく出来ている。
クライマックスの描き方はハリウッド顔負けで最近のフランス映画のレベルも相当上がっていることがわかる。
全く期待していなかったと言うのもあるが個人的にはパニックムービーとして相当面白かったセーヌ川の水面の下にだった。
マジで続編作って欲しい。