ヒッチコックが映画化したダフネ・デュ モーリアの不朽の名作『レベッカ』に、俊英オテッサ ・モシュフェグがインスパイアされて書きあげた小説『アイリーンはもういない』を完全映画化。
自分の中の黒い感情を抑え、静かに生活しようと努める孤独な一人の女性アイリーン。
彼女が魅力的な女性レベッカと出逢うことで始まる、それまでの鬱屈した人生の終わりと、新たな人生の始まりまでの1週間を劇的に描くサスペンス・スリラー。
刑務所で働く物静かな事務員アイリーン・ダンロップ(トーマシン・マッケンジー)は母を亡くし、酒乱の父ジム・ダンロップ(シェー・ウィガム)との生活がひどく窮屈で、父を心底憎んでいた。
日々の営みを繰り返すだけの単調な生活であったが、ある日、刑務所に有能で美しい心理学者レベッカ(アン・ハサウェイ)が赴任してきたことがアイリーンの地味な人生への劇的なカンフル剤となり、強烈な人生の転機を迎えることになる。
アンハサウェイが出てる映画だから観た(笑)
アンハサウェイは金髪に染めていてこれ迄のよく演じている役柄とはかなり雰囲気が違うので最初は面食らった。
主演のトーマシン・マッケンジーと言う女優さんはまだまだ若いがかなり頑張っていて存在感でアンハサウェイに負けていない。
何処かで見た顔だと思って調べてみたら「オールド」というスリラー映画の娘役だったのを思い出した(笑)
この二人の物語なのだが1時間半という短い尺の作品なのでストーリーはサクサクと進んで観ていて心地よい。
何の予備知識もなく観たのでなんだかレズビアン絡みの恋愛系かと勝手に想像していた。
レベッカ役のアンハサウェイは妖艶な女性として描かれていて実際、半端ない色っぽさに圧倒される。
日常のつまらなさに辟易しているのは分かるが、この主役の娘の日常とはどういうものかもう少し具体的に描いて欲しかった。
映画が始まって3分の2は恋愛映画のように淡々と描かれるが時折よくわからないが妄想シーンが挟まれていてどういう映画なのか掴みきれない。
終盤になって急に緊迫した展開になり恋愛もヘッタクレもなくなって何処に行くのか全く予想出来ない。
地下室での三人の女性の壮絶な演技についつい目を奪われてしまったが、残念ながら理解し切れない部分もありどうにも割り切れない。
アンハサウェイが出ている作品の割に全体に制作費はかかっておらず、コレだったら日本でも簡単に作れそうだ。
ラストシーンもさっぱり理解出来ずに自分にとっては意味不明だった。
何ていうか出来損ないのB級映画みたいでフラストレーションが溜まりまくったアイリーンだった。