
『正体』シリーズの原作などで知られる染井為人の横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作を映画化。
市役所勤務の真面目な公務員が、ある出会いをきっかけに運命を狂わせていく。
『アルプススタンドのはしの方』などの城定秀夫が監督、『ある男』などの向井康介が脚本を担当。
『東京リベンジャーズ』などの北村匠海が主人公、彼を破滅へと導くシングルマザーを『ナミビアの砂漠』などの河合優実、たくらみの首謀者を『愛にイナズマ』などの窪田正孝が演じるほか、伊藤万理華、毎熊克哉、木南晴夏らが共演する。

市役所の生活福祉課に勤める佐々木守(北村匠海)は、同僚が生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているらしいという相談を受け、真相を確かめようとその女性・林野愛美(河合優実)の家を訪ねる。
その後、彼女のもとを訪ねるうちに彼自身が愛美との交際に発展するが、それは裏社会の住人・金本龍也(窪田正孝)らが仕組んだわなだった。
真面目な公務員だった守の人生は転落の一途をたどっていく。

北村匠海主演の日本映画。
共演が河合優実だなんてNHKの朝ドラのようなキャスティングではある。

ドラマに出ていた毎熊克哉が役所の問題職員役で出ていて最近着々と出演作を増やしているようだ。
生活保護受給者の話しなので内容は暗く重く辛気臭く昔よくあった日本映画そのもので始まって10分で辞めようと思ったくらいだ。

コレでエロシーンでもあったら絶対リタイアしようと思ったがさすがにソレはなかったので何とか続ける事にした。
窪田正孝が悪役と言うかヤクザの役で出ているがもう一つ悪人に見えないのだがコレは演出なのかわからない。

河合優実は最近売れて来ているようでこの作品でも准主役で微妙な立ち位置の役を上手く演じている。
それにしても北村匠海は朝ドラからヒーローものやヤンキー、そしてこんな普通の公務員みたいなのも実に幅広く演じていて、しかも歌までやるなんて凄い才能だと思う。

終始辛気臭い展開ではあるが、河合優実見たさについついリタイアせずに見続けてしまった(笑)、
それ以外にもストーリーが面白く思えてきてどうしても先が知りたくなったのも事実だ。

とにかく徹底してマトモな人間がほぼ出て来ない作品だが、生活保護へのアンチテーゼも感じられて痛快だ。
後半やっと窪田正孝がちゃんと半グレに見えて来てこの作品も佳境を迎える。

この作品のように生活保護受給されているのだとしたら、そりゃ税金も高くなるはずだわ。
その生活保護受給者役でチャンス大城がホンのちょっと出演しているのはマジで笑えた。

直接ストーリーとは関係のない木南晴夏がどう言う風になるのかコレはとても興味があったがなるほど〜と納得した。
この煮詰まった展開の果てに何があるのか、気がついたら必死でかじりつくように観てしまっていた。

ハリウッド映画ならドカーンと大暴れするような事になると思うがコレはどうなるのか固唾を飲んで見守った。
最近の日本映画もハリウッド映画ばりにラストは盛大にドカーンとブチ上がるようで、ちょっと寸劇みたいで物足りないがまあコレもアリだろう。

まさに阿鼻叫喚とはこの事でぐちゃぐちゃな展開ながら窪田正孝くんはもう少し身体を鍛えた方が良いような気がした。
トータルとしてはテーマもしっかりしていて伝えたい事もわかりやすかった、なかなか面白かった悪い夏だった。