らあめん彩龍(岩国市周東町)和風ラーメン&チャーハンコンビ
山陽自動車道の玖珂インターから由宇町へ抜ける道添いにあるらあめん彩龍。
ここの周りに民家はなくここまで来るとど田舎を通り越して僻地だ。
当然クルマやバイクじゃないとこれないようなこんな場所ではあるがこの辺りでは有名なラーメン屋でもあり休日ともなるとお昼時には遠方からの客で行列ができるほどの人気店でもある。
店は最近建て替えてログハウス風でキレイになっているが以前はまさにザ・掘っ立て小屋でインパクトという意味ではそちらのほうが上回っていたようにも思う。
今でもインパクトは健在なのがこの張り紙。
「お客様へ、よく読んでね。
老人コックがまづいチャーハンを作っています。
あまり食べないでね。他のものを食べてね。
チャーハンは1テーブル2人前まで。」
今回は和風中華そばとチャーハンのコンビをお願いした。
この天ぷらは和風中華そばのオマケでもれなくついてくる。
実はココらあめん彩龍は久留米ラーメンの流れを汲むこってりとんこつスープが最大のウリなのだが自分はややすのスープの匂いが苦手なのでいつもこの和風中華そばにするのだがこれがとんこつの代替品で留まらない実力を持っている。
この野菜の天麩羅をスープに浸してさながら天ぷらラーメンにすれば脂が入ってコクがさらにアップするのでちょっと嬉しい。
麺は山口県の武居製麺のストレート麺で広島のそれに比較してちょっと太くもさもさした独特な口当たりがするもの。
やや柔らかめに茹でられておりこのあたりは地域性っていうやつだろう。
天ぷらにタマゴまで入って和風中華そば単体なら580円ってかなり安いと思うが食べてみると安っぽさは微塵もなくイリコ由来の魚成分がぎっちり詰まった本格的な魚介スープだ。
チャーシューもこってり脂身たっぷりのぶっといのが2枚もはいっておりこちらもお得感が強いのだがいりこダシとのバランスも悪くないしこの肉の力強さのお陰でうどんっぽさを殺すのに役だっていると思う。
さてコンビで値段にすると330円(単品注文不可)のチャーハンだが今回自分は初めて食べたがコイツは確かに秀逸で表の張り紙の真意が理解できる。
とにかくこのチャーハンの上質なものへと押し上げているがほぐして入っているチャーシューだ。
ミックスベジタブルだとわかる部分もあるがおそらく塩味はそれほど付けられてなくほとんどがチャーシューの味で成立しているので最後までラーメンと一緒に食べてもしょっぱくならないのが旨さの秘密のように感じた。
なるほどここのチャーハンお食べたかったらラーメンとのコンビがトリオ(+餃子)にするしかないがその価値はじゅうぶんにある。
見ての通りコンビと言ってもフルの量のラーメン+チャーハンなので量もかなり多いのも覚悟しておかなければならないが、これならこんな僻地で人気店になるもの大いに頷けるらあめん彩龍だった。