らをた広島

食べ歩きブログ

杜氏潤平(小玉醸造)

とじ - 1
[原材料] さつま芋(紅寿芋)・米麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 とじ - 2
パッと見てもわかるほどの高級感溢れるラベルに奇天烈な文字で書かれた「杜氏潤平」は「とじじゅんぺい」と読むが普通は読めまへんわな。 しかしこれはこの焼酎の杜氏が潤平という人なんだろうが実にユニークなネーミングだと感心する。 とじ - 3
蔵元である小玉醸造は宮崎県日南市にあるようで鹿児島の芋焼酎とは一味違うものを作っておられるようだ、 この杜氏潤平の何が特徴かって何と言っても芋の違いだ。 とじ - 4
通常ほとんどの芋焼酎は黄金千貫と呼ばれる品種を使って醸されるがこれは紅寿芋と言う宮崎県特産の一般的によく石焼き芋で使用されるあの紫色の皮で中が黄色のあの馴染みのあるサツマイモが原料だと言うことに尽きる。 宮崎県の芋焼酎にはこのサツマイモを使用したのが幾つかあるがやはりそれはこの芋が特産品であることと無関係ではないだろう。 とじ - 5
杜氏潤平」は、蔵元の息子さん金丸潤平さんの名前からとったものでその潤平さんは東京農大醸造学科を卒業後、他の清酒蔵・焼酎蔵での修行を経て父である金丸一夫氏が再興した小玉醸造で金丸家一丸となって2001年焼酎造りをスタートした。 とじ - 6
その小玉醸造のフラッグシップとしてこの杜氏潤平は位置しておりそれに相応しい内容になっている。 とじじゅ - 1
おそらくは定価であると思われる1782円で入手したが芋焼酎の720mlとしてはけっこう高価ではある。 とじ - 8
さて実際に呑んでみると立ち昇るのは紅寿芋由来の甘い薫りでまろやかな口当たりはさすがと思わせる。 杜氏の潤平さんは清酒蔵でも修行されたせいもあるのかもしれないがこれまでのどの焼酎よりも麹の存在をはっきりと感じさせられる。 白麹とのことだがまるで黄麹を使ったのかとおもわせるほどでこれがこの焼酎の好き嫌いの元になってしまうだろう。 非常に丁寧に造られていて優等生の印象を強く受けるが生真面目過ぎるのでもう少し遊びココロがあっても良いのじゃないかという感想は欲張りすぎだろうか?