尾道らーめん満麺亭(福山市川口町)あぶり醬油らーめん
福山市川口町にある尾道らーめん満麺亭。
片側2車線の大きな道路に面しておりしかも相当大きな駐車場を持っていてラーメンチェーン店なんかと思ってやってきた。
だけどここのお店の公式サイトを見ると「Copyright© (有)満麺カンパニー All rights reserved」と書いてあるので資本系ラーメンチェーン店というわけではないようだ。
しかしかなり凝った外観の感じたのだが店内に入るとそのコンセプトが理解できる。
駐車場も広いが店内も広く奥にカウンターと手前にテーブルがいくつもある。
そのカウンターの前には昔のキャラメル缶やグリコのオマケのフィギュアがズラッと並んでいる。
トイレの壁にはこれまた懐かしいシングルレコードが貼ってありクリスタルキングの大都会やツイストの銃爪なんて「ザ・ベストテン」世代の自分には涙モノだ。
だけど時代はけっこう錯綜しているようで明らかに自分らの世代よりかなり上のものもあって懐かしければなんでも良いというスタンスなのかもしれない。
話しをラーメンに戻すとここの名物は「あぶりラーメン」シリーズと聞いてきた。
どうやらチャーシューが出される直前に炙られるって意味の「あぶりラーメン」らしいが尾道らーめんの店なのに「あぶり醬油らーめん」の他に「あぶり塩らーめん」「あぶり味噌らーめん」につけ麺となんだか全体にお店のポリシーを感じにくいと思われても仕方なかろう。
さて前置きが長くなったが注文して5分位してからキタヨ!尾道らーめん満麺亭のあぶり醬油らーめん650円。
なるほどやっぱりこういうことなのね。
店内の入口近くに製麺機が置かれているのでこれはおそらく自家製麺だ。
尾道らーめんらしく平打ち麺になっているのだがそのコシたるやちょっと経験がないレベルで歯ごたえが楽しめるほど。
さすが「満麺亭」という屋号に恥じぬデキだしこれは凄い!!柔らかくくったくた系が多い尾道らーめんの麺に中にあってこれは珍しい。
チャーシューは一枚大きいのがドカーンと入っておりその名の通りきっちり炙ってあって最初から香りが立っており確かに旨い。
だけど最近ではこういうのもさして目新しいとは言えなくなっているのが現実だろう。
メンマはポリポリの食感で箸休め的な効果はじゅうぶんにあると思わえる。
もしかしたら無化調なのかもしれないがこれは完全に麺にスープが負けている。
だからたくさん浮いている背油が若干諄く感じられて麺の旨味を逆にスポイルしているように思った。
大将はまだ若いようにお見受けしたがこの懐かし系ディテールの内装に凝るよりもせっかくのデキの良い麺に対抗できるインパクトあるスープ開発に目を向けて欲しいなと思ってしまったラーメン屋満麺亭だった。