
不可解な事故の目撃者、トラウマに苦しむ医師、巨額の負債を抱える者、不当な解雇を受け危険な仕事に就く男、成功させていた伝統医学がある悲劇をきっかけに地に落とされる人物、波乱を呼ぶ出来事を引き起こす女…抜 けたくても抜け出せない悪縁で絡み合った6人の男女を描く緊迫の犯罪サスペンス。
Netflixで2025年4月4日配信開始
チェ・ヒソンによるカカオウェブトゥーンを原作に、脚本・監督を『華麗なるリベンジ』(2016)、『復讐の記憶』(2022)のイ・イルヒョンが担当。本作がイ・イルヒョン監督のドラマシリーズデビュー作となった。

ネットフリックスの全6話の韓国ドラマ。
残念ながら最近の韓国ドラマや映画はどれもこれも以前とは比較にならないくらいつまらなくなり、ガッカリさせられる事が多い。
最初はこの作品は基本的に1話完結のオムニバスで6話それぞれが別の物語で構成されているのかと思った。

だから日本の「世にも奇妙な物語」みたいな感じなのかと勝手に思ってしまったがちょっと違うようだ。
物語の中で朝鮮族という言葉が何度も出てきて意味がわからなかったので調べたら中国国籍の朝鮮人のようで、これは初めて知った。
どの話しもぶっ飛んだ内容ではなくリアリティがあって実際にありそうなものばかりなのでついつい見入ってしまった。

登場人物が多いので女性と遺体の老人は誰が誰なのかわからんようになって、頭の整理がつかなくなったのは残念だ。
ただ面白いのは間違いなく、ここ最近ことごとく途中離脱してしまっていた韓国ドラマや韓国映画歴にストップがかけられるようで嬉しくなった。
何が原因なのか知る由もないがとにかく昨今の韓国作品の劣化は目に余るものがある。

カネのかかったサブスク作品でさえ大概つまらないのだから韓国地上波ドラマはより悲惨だ。
とにかく脚本がよく練られていて物語のなかに没頭させてくれる心地よさは韓国ドラマでは久しぶりだ。
今回もネットマンガがベースらしいがこのレベルのドラマが激減したのはそのネットマンガがつまらなくなったからなのか。

とにかくこの作品は二転三転する展開についていくのも必死だけどとてもそれが楽しい。
役者は何処かで見たような俳優が何人も出てくるが皆、相当な手練のようでこのドラマの品質は映画と変わらない。
こんなに登場人物を増やしてちゃんと収束させられるのか心配になったが、それが今回のこのドラマのミソとも言える。

悪縁というタイトルもまさにこの内容を見事に言い表していて、とにかくアレやこれやの悪人が次へと登場して複雑に絡み合う。
これだけの内容だととてもじゃないが映画2時間では描ききれないので6話のドラマになった、と言う必要性がよくわかる。
イカゲームやペーパーハウスコリアにも出捐していたパク・ヘスが今回も悪役をやっているが彼の出演作は大概面白いし、それだけ実力があるのだろう。

とにかく先が全く読めない展開に終盤まで取り憑かれたように見入ってしまう。
まさに悪縁の連続なのだがストーリーに無理な部分はなくとにかくリアリティがある。
最後の最後までずっとスリリングな展開に、久しぶりに見応えのある韓国ドラマに出会えたようで嬉しかった。
それほど特殊なアクションとか銃撃戦があるわけでもないのでこのまま頂いて、日本の地上波ドラマで放送できそうだ。

昨今では韓国ドラマや映画のレベル低下が激しくて正直、途中離脱しなくて良かったドラマはこの悪縁が何年かぶりだ。
もうちょっと頑張ってコロナの時期のような勢いを取り戻して欲しいと願った悪縁(アギョン)だった。